(※今号のミニレビューは、3回連載で配信しています。→1回目) 1.軟部組織感染症 糖尿病がリスクファクターとなる軟部組織感染症には蜂窩織炎、膿痂疹などがあります。糖尿病では白癬と爪真菌症の頻度が増加するため、それらによる皮膚の切れ目が侵入門戸を与えるかたちとなり、細菌がsup…続きを読む
(※今号のミニレビューは、3回連載で配信します。) 糖尿病患者が易感染性があるというのは周知の事実です。今回のレビューでは、コモンな糖尿病にどのような感染症が合併しやすいのか、マネージメントはどのように行うべきなのか、というところにフォーカスをあててみたいと思います。 糖尿病…続きを読む
(※今号のケーススタディは、3回連載で配信しました。→1回目 2回目) 再診日 4日後の再診日、「今日あたりから熱が下がってきましたよ」ということだった。薬剤中止後ぴったり72時間で解熱してきている。やっぱり薬剤熱か。血液培養はこの時点でまだ陽性の報告はない。この日は奥様が同席…続きを読む
(※今号のケーススタディは、3回連載で配信しています。 →前回) 考えたことと鑑別診断 もともと慢性痒疹があるものの、それ以外は特に既往はなく、元気な56歳男性である。厳密な不明熱の定義は満たさないものの、不明熱のカテゴリーで考えていく。感染症、膠原病、悪性腫瘍、その他を大きな…続きを読む
(※今号のケーススタディは、3回連載で配信します。) 季節は夏、場所は房総半島。 もともと慢性痒疹で他院の皮膚科にかかっていたバスの運転手をしている56歳男性が、不明熱の原因検索で外来に紹介されてきた。 詳しい経過を聞くと以下のとおりだった。 1か月ほど前に、バスで酔っぱ…続きを読む
(※今号のセミナーレポートは、3回連続で配信しました。) ケーススタディのレポート(後半)です。 2.1日10行の水溶性下痢の後に全身状態の悪化を認め、人工呼吸器管理となった5か月男児 このケースではフロアから、サルモネラ、カンピロバクターや下痢原性大腸菌をはじめとし…続きを読む
(※今号のセミナーレポートは、3回連続で配信しています。) それでは、ケーススタディのレポートです。 1.著明な頸部リンパ節腫大と汎血球減少を初発症状とし、びまん性肺胞出血をきたしてICU管理となった生来健康な30歳代男性 典型的な”mono-like syndrom…続きを読む
(※今号のセミナーレポートは、3回連続で配信します。) 今号では、IDATENによる「第14回米国式 感染症科ケースカンファレンス」のレポートをいたします。 特別講演 特別講演は、「HIV領域で見られる感染症」をテーマに、国立国際医療センター戸山病院エイズ治療・研究開発センターの…続きを読む
(※今号のセミナーレポートは、2週連続で配信しました。) 3.Case conference 症例1:パプアニューギニア寄航後の発熱で来院した37歳男性 まず1例目の症例は川崎病院の中島由紀子先生からの御提示でした。典型的なパプアニューギニアからの発熱患者です。症例提示が終わる…続きを読む
(※今号のセミナーレポートは、2週連続で配信します。) 1.特別講義Ⅰ『熱帯医学と熱帯感染症』 長崎大学熱帯医学研究所 有吉紅也先生(座長 大曲貴夫先生) まず、有吉先生の講演から始まりました。旭川医科大学卒業後、ロンドン大学Hospital for Tropical Disea…続きを読む