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No. 342012. 06. 21

神戸大学医学部附属病院 感染症内科

西村 翔、大路 剛

(今号は3週連続で配信します。)  1954年に初めて腎移植が成功して以降、シクロスポリンをはじめとする各種の免疫抑制剤の発達により、移植臓器に対する拒絶反応は劇的に減少しました。その一方で「免疫抑制状態における臓器移植後の感染」と「移植に関連した新規の腫瘍」は、現在の固形臓器移…続きを読む

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No. 322012. 02. 09

帝京大学ちば総合医療センター血液・リウマチ内科

萩野 昇

(今号は4週連続で配信しました。 1回目  2回目  3回目) 指導医ぶぅちん(以下「ぶぅちん」) 「さて、しまむら君」 研修医しまむら(以下「しまむら」) 「なんでしょう、ぶぅちんセンセ!」 ぶぅちん 「家族性地中海熱について知るところを述べよ」 しまむら 「あ、アレですよね。…続きを読む

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No. 322012. 02. 02

帝京大学ちば総合医療センター血液・リウマチ内科

萩野 昇

(今号は4週連続で配信しています。 1回目  2回目)  自己炎症症候群のうち、「原因不明の発熱」診療に当たって問題となりうる疾患について各論を述べる。 家族性地中海熱(familial mediterranean fever;FMF)  FMFは、1997年に原因遺伝子が同定さ…続きを読む

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No. 322012. 01. 26

帝京大学ちば総合医療センター血液・リウマチ内科

萩野 昇

(今号は4週連続で配信しています。 1回目) 研修医しまむら(以下「しまむら」) 「ちょっとちょっと、ぶぅちんセンセ!」 指導医ぶぅちん(以下「ぶぅちん」) 「何かね、しまむら君」 しまむら 「いきなり内容がアサッテの方向に向かっていますよ。基礎免疫の話なんかしちゃって。明日から…続きを読む

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No. 322012. 01. 19

帝京大学ちば総合医療センター血液・リウマチ内科

萩野 昇

(今号は4週連続で配信します。)  原因不明の発熱が遷延するとき、鑑別診断のカテゴリーは大きく4つに分けられる。すなわち、(1)感染症、(2)悪性腫瘍、(3)リウマチ性疾患・膠原病、(4)その他(薬剤熱、内分泌疾患など)である。  このうち悪性腫瘍に関しては、診断技術の進歩によっ…続きを読む

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No. 302011. 10. 18

関東労災病院総合内科

比嘉 令子、岡 秀昭

(今号は3週連続で配信しました。 1回目 2回目) 3回目の配信は、侵襲性カンジダ症の治療についてです。 抗真菌薬の概要  現在、侵襲性カンジダ症の治療の主体となっている抗真菌薬は、アゾール系、ポリエンマクロライド系、エキノキャンディン系の3つです。  アゾール系の薬理作用は、菌…続きを読む

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No. 302011. 10. 11

関東労災病院総合内科

比嘉 令子、岡 秀昭

(今号は3週連続で配信しています。 1回目)  2回目の配信は、侵襲性カンジダ症の診断についてです。  侵襲性カンジダ症を漏れなく診断することは、しばしば困難です。後述する血液培養の感度の低さに加え、バイオマーカーなどの補助診断も研究段階であるため、決定的な指標を欠き、重症度、リ…続きを読む

侵襲性カンジダ症の診断と治療(1/3)
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No. 302011. 10. 04

関東労災病院総合内科

比嘉 令子、岡 秀昭
侵襲性カンジダ症の診断と治療(1/3)

(今号は3週連続で配信します。)  カンジダ(Candida)はヒトの皮膚、消化器、泌尿器などに常在する酵母真菌ですが、しかし時として二次的に感染症を起こし、カンジダ症(candidiasis)を引き起こすことがあります。  カンジダ症は大きく分けて、(1)皮膚や粘膜のみにとどま…続きを読む

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No. 262011. 05. 12

東邦大学医学部 微生物・感染症学講座

原田 壮平

 (3分割配信の3回目です。 1回目 2回目) 抗菌薬感受性   米国の463施設において、2006-7年の院内で分離されたアシネトバクター・バウマニ764株におけるカルバペネム耐性率は33.1%と報告されており[2]、欧州でも国ごとに差がありますが全体としては同程度の頻度と思わ…続きを読む

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No. 262011. 05. 03

東邦大学医学部 微生物・感染症学講座

原田 壮平

 (3分割配信の2回目です。 1回目) 臨床的特徴  ヒトの感染症の起因微生物として最も重要なA. baumannii は、通常の環境やヒトの皮膚の定着菌として存在する頻度は低いものと考えられています[1,2]。A. baumannii は主に院内感染症、特に「高齢」「重篤な基礎…続きを読む